西部衛生施設組合議会行政視察 2010.11.01~02 |
広島中央環境衛生組合 東広島市の一般廃棄物(ごみ・し尿など)の処理は、東広島市と竹原広域行政組合(安芸津町分)の2つの組織体制で行ってきたが、この組織体制を1つに統合し、東広島市、竹原市および大崎上島町の全域を対象として共同処理する『広島中央環境衛生組合』を平成21年10月1日に設立した。 |
![]() 賀茂環境センター・管理棟・粗大ごみ処理施設 |
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![]() 賀茂環境センター・会議室 |
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賀茂環境センター 〒739-2502 東広島市黒瀬町国近427番地24 電話番号 : 0823-82-6499 開場時間 : 月曜日から土曜日(祝日を除く) |
![]() 賀茂環境センター・会議室 |
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![]() 被覆型・2工区 |
家庭ごみ 一般家庭から出る一般廃棄物で、ビン・缶、ペットボトル、リサイクルプラスチック、有害ごみ、埋立ごみ、不燃性粗大ごみを搬入できる。 市内に居住していることなどの確認のために、受付窓口で運転免許証の提示を求めることがある。 学生などで、運転免許証の住所が東広島市外の場合は、東広島市に居住していることが確認できるものが必要。(例:公共料金などの請求書、保険証 等) 安芸津地域の方は、竹原安芸津最終処分場に搬入。 自分で搬入する場合は、直接施設に搬入ができる。(搬入券は不要になった。) |
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事業ごみ 事業活動に伴って生じる一般廃棄物であるビン・缶を搬入できる。 事業者自ら直接、施設へ搬入する場合は、本庁廃棄物対策課、各支所地域振興課で事業系一般廃棄物処理依頼届出書(事業者印が必要)を提出後、交付される証明書を持って搬入。 |
![]() 被覆型・2工区・コンクリートピットの内部 |
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![]() 被覆型・2工区・コンクリートピットの内部 |
![]() 家庭ごみ |
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![]() 被覆型・2工区・コンクリートピットの内部 |
![]() 被覆型・2工区・コンクリートピットの内部 |
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![]() 被覆型・1工区・オープン型 最終処分を終えて、アスファルト舗装している |
2工区・被覆型の特長 オープン型の処分場は、処分場内に降った雨をすべて浸出水処理施設により処理していたが、処分場を屋根で覆う事により、雨水を完全に遮断できるため、浸出水の発生をほとんど無くすことが可能となる。 コンクリート構造物を強固な基礎地盤のうえに構築しており耐震性に優れている。 コンクリートと遮水シートの二重構造により遮水性能が向上する。 処分場は使用する一槽にだけ屋根を設置し、移動させる構造により、建設費を大幅に軽減ができた。 |
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被覆型・2工区・コンクリートピットの内部を見ると、家庭ごみ・焼却場の残渣物が混合していて見苦しく感じた。 視察の説明をされた課長さんの話として、賀茂環境センターでは、被覆型・2工区の最終処分場を最後の施設として位置付けている。 将来的には焼却施設で残渣物がほとんどでない、「ガス化溶融炉」を採用する方針だという。「ガス化溶融炉」であれば、高温で焼却するため、一般家庭から出る一般廃棄物で、ビン・缶、ペットボトル、リサイクルプラスチック、有害ごみ、埋立ごみ、不燃性粗大ごみ等も溶融してしまい、わずかに残渣物はスラグ化して道路舗装等にリサイクルするという。 西部衛生施設組合においても、3市2町で最終処分場を検討しているが、「ガス化溶融炉」を検討する事も視野に入れるべきと感じた。 「ガス化溶融炉」はたちまちの建設費は高額となるが、将来的にわたって最終処分場に係る水処理施設費用等を考えても、また安全性を考えても優れていると感じた。 |
JESCO 日本環境安全事業株式会社(JESCO)は、国の監督のもとPCB廃棄物の処理を行うため、旧環境事業団(JEC)のPCB廃棄物処理事業等を継承して、平成16年4月1日に100%政府出資により設立された。 昭和49年に製造や新たな使用が禁止されて以来、PCB廃棄物は約30年にも及ぶ長期保管を余儀なくされてきたが、平成13年に「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」が制定され、PCB廃棄物の保管業者は平成28年までに処理することを義務づけられた。 日本環境安全事業株式会社では、国の監督と施設立地自治体の指導・監督のもと、北九州、豊田、東京、大阪及び北海道の5事業所を順次立ち上げて、PCBを使用した高圧トランス・コンデンサ等について全国をカバーする処理体制を整えている。 また、平成21年度より、北九州事業において、蛍光灯の安定器や感圧複写紙、ウエス等のPCB汚染物等の処理を行うための施設の操業を開始した。 |
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![]() JESCO北九州事業所 |
JESCO北九州事業所 北九州PCB廃棄物処理施設は、北九州市の受入表明を受け、北九州PCB廃棄物処理施設(第1期)が平成15年4月に全国初の事業として着工した。 その後、建設工事を進め、平成16年6月から11月までの6ヶ月間試運転を実施。 廃棄物処理法に基づく北九州市の施設検査の結果、施設がすべて基準に適合していることが確認され、平成16年12月10日に北九州市長からPCB廃棄物処分業の許可、12月18日よりPCB廃棄物の早期処理に向けて操業を開始した。 北九州PCB廃棄物処理施設(第2期)についても、第1期処理施設と同様に建設工事、試運転、北九州市による検査を行い、平成21年6月に真空加熱分離設備及び液処理設備が、7月17日にプラズマ溶融分解設備がそれぞれ操業を開始した。 |
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<第1期施設> トランス類やコンデンサ類は、抜油、解体、溶剤洗浄、真空加熱分離により、PCBが取り除かれます。取り除かれたPCBは脱塩素化分解により、無害化処理される。 <第2期施設> コンデンサ類は、真空加熱分離により、PCBが取り除かれます。取り除かれたPCBは脱塩素化分解により、無害化処理されます。 安定器等のPCB汚染物等は、前処理後、プラズマ溶融分解により、無害化される。 それぞれの処理後、卒業判定において無害化が確認された処理済物は、鉄・銅・アルミ・処理済油・アルカリ固形物・スラグ等に分別されて、払い出される。 |