平成18年9月定例会・代表質問

質問通告書

質問通告書(8月1日提出)

9月15日(金) 質問


質問原稿・全文



1.今後の財政見通しについて

 笠岡市の財政状況に関しては、9月13日の全員協議会での説明でも、いろいろな数値が改善され、財政調整基金をはじめ全基金の積立残高が24億円、この1年間に9億5000万円の積立もできて、近年では最高の決算状況だと説明戴きました。
 私も6月まで監査委員を務めておりまして、毎月の例月出納検査において知る限りでは、景気回復による税収の増、人件費・ハード事業の抑制効果等で、財政に関してはかなり改善されていると認識を致しておりました。
 ところが8月末からの新聞報道で、国が新たに設けた財政指標である「実質公債費比率」が、笠岡市は24.5%、中国地方で最も厳しいと報道され、大変驚いたわけです。
 25%以上になると単独事業の地方債が一部認められなくなり、起債制限団体になるという事で、市民の皆様も大きな不安を抱いていると思います。
 この「実質公債費比率」は、下水道・病院などの公営企業債の返済に充てる繰出金、また一部事務組合に対する負担金や国営笠岡湾干拓事業の負担金など公債費に準ずる債務負担行為などを加えた過去3年間の平均の比率という事で、財政状態をより正確に把握できるとされております。
 現在の24.5%から、起債の協議制となる適正値18%未満に今後努力するという事ですが、今後の財政見通しについてお尋ね致します。


2.道州制について
 
 道州制は、都道府県を廃止して「道」や「州」の広域自治体に再編し、国から権限や税財源を移す構想で、首相の諮問機関の地方制度調査会が今年2月に「導入が適当」と答申致しました。
 そして竹中総務相も7月末に「3年以内にいつ導入できるか目処を付けたい」との考えを示しておりますし、安部官房長官も自民党総裁選に向けて「道州制に関しては3年で骨格を決めるのが第一弾だ。」と述べております。
 また石井岡山県知事も道州制に関しては非常に積極的な考えを持たれております
 市町村合併の次は道州制に対して本格的に議論されるのは間違いない状況です。
 県境という枠組みがなくなれば、笠岡市・井原市・福山市・府中市・尾道市・三原市という備後エリアという枠組みもシミュレーションできるはずです。
 以前も申し上げた事があるのですが、現在検討されている中国・四国州とか中国州という中で州都の選定は相当の誘致合戦が予想されるはずです。
 広島と岡山が譲らないような場合、落としどころとして広島県と岡山県の境の備後地区という事も充分に考えられるわけです。
 市町村合併の次に議論される道州制に対しても笠岡市としても今から協議を進める必要があるのではないでしょうか。市長さんの夢あふれるお考えをお伺い致します。


3.線引きの見直しについて


 思い起こせば、平成13年3月定例会において誠信クラブの代表質問で「線引きの見直し」について質問させて戴きました。
 そして「庁内プロジェトチームを発足して検討する。」という答弁を戴いて、「線引きの見直し」がスタート致しました。その後平成13年10月に笠岡市議会有志による「都市計画勉強会」がスタートし、何度か勉強会を重ねて、線引き見直しの先進地の坂出市に視察に伺いました。
 また誠信クラブでも平成14年2月に、線引きを解除した都城市を視察致しました。
 そして平成14年6月には、都市計画勉強会から笠岡市土地利用計画調査特別委員会が設置されました。
 その後、この線引き見直しの件については、多くの議員が何度も質問を繰り広げ現在に至っております。
 執行部側も笠岡市区域区分検討プロジェクトチームが、積極的に検討を行い、岡山県とも協議を重ね、そして市民ワークショップを何度も開催しながら、本年具体的な線引き廃止と代替方策についてまとめ、本年6月定例会では線引き廃止の要望を決議致しました。
 線引きを廃止し、より緩やかな代替方策で土地利用をコントロールするという事で、やっと新しい笠岡の都市計画がスタートするという期待で一杯です。
 現在、線引き廃止については、平成20年3月を目標にしているわけですが、平成20年3月に本当に線引きが廃止できるのか、残された課題を含めて今後の見通しについてお尋ねします。


4.笠岡湾干拓地について

(1) 「道の駅」また「観光農園」の誘致について


 「道の駅」については過去に井口議員さん、「地産地消の施設」また「観光農園」については、山本俊明議員さんが質問をされておりますし、市民からもこうした施設を望む声を耳に致しております。
 候補地として、カブトガニ博物館、恐竜公園や、太陽の広場等の既存の施設をメーンとして「道の駅」を設置するという事も考えられますが、可能ならば干拓地内の国道2号線バイパス沿いに「観光農園」を併設した「道の駅」が望ましいと思うわけです。
 「道の駅」は、現在岡山県内に15箇所あるわけですが、岡山県の北部に多く、西南部にはありません。
 南部には玉野市の「みやま公園」があり、ここは年間で150万人の利用客があります。この「みやま公園」は公園を併設した「道の駅」で、市民へ活動の場を提供しようという事でフリーマーケットの会場提供もしております。
 これからの「道の駅」は農作物・水産物の販売だけでなく、何か特徴が必要だと思います。
 国道2号線バイパス沿いならば、粗飼料基地に「道の駅」に併設した「観光農園」も可能ではないでしょうか。
 現在、笠岡湾干拓地の北端エリアにも交流ゾーンとして、ブランド果物・観光農園という計画がありますが、観光農園は干拓地内に複数ある方が相乗効果があると思います。
 広島県世羅町の世羅台地には観光農園が10以上あって相乗効果でそれぞれが特徴を出して多くの観光客が訪れております。
 今年7月26日には神島のマリーナ「シー・アンカー」が、ヨットやプレジャーボートが係留できるなど一定の条件を備えた施設として、安全な航海と地域間交流を目指す、岡山県内2番目の海の駅「かさおか・こうのしま海の駅」として登録されたと報道されております。「海の駅」の近くに「道の駅」があるのも良いのではないでしょうか。 
 厳しい財政状況ですのでPFI等の民間活力を利用して前向きに検討戴ければと願っております。


(2) ひまわり畑について

 今年はひまわりの開花が遅くて、8月20日の「大空と大地のひまわりカーニバル」では、ひまわりはほとんど咲いていない状況でした。また遅ればせで咲いたひまわりも例年よりはかなり生育が悪かったと思います。
 笠岡湾干拓地のひまわり畑は、次第に関心が高くなって、今年の「大空と大地のひまわりカーニバル」の人出は天気にも恵まれ、今までで最も多かったように感じます。
 ひまわり目当ての方は、エアーショーでは満足されたかもしれませんが、やはり満開のひまわりを期待していたはずです。
 世羅町の旭鷲農園にゴールデンウィークにはチューリップを、また8月のお盆にはひまわりを見に行ったのですが、ここは品種を複数植えたり、種まきの時期をずらして、どこかのエリアで満開のひまわりを見る事か可能でした。
 一度に百万本のひまわりが開花するのは確かに見ごたえがありますが、夏休みの期間中の40日間に毎日1万本のひまわりが満開で、合計40万本のひまわりでも良いのではないでしょうか。
 笠岡湾干拓地の西日本種苗管理センターにもご協力を願って、連作障害の問題や品種等を指導して戴きながら、夏休みの期間中、順番に咲くように、種まきの時期をずらすとか、品種を複数にするとかできないかお尋ね致します。


5.交通渋滞について

 笠岡市における国道2号線の慢性化した渋滞、県道笠岡井原線の追分交差点の県道と通称、農免道路、正式には市道笠岡中央線の朝夕の渋滞、富岡から絵師に向かう今立川踏み切り周辺の渋滞、また国道2号バイパスが平成19年度に側道を中心に暫定的に使用が始まった場合には、出口である茂平・用之江地区も渋滞が予想されます。
 そして笠岡湾干拓地から金崎大橋を渡って国道2号線に入る信号の渋滞ですが、市道生江浜岬線を有効に活用して交通渋滞を緩和する必要があると思います。
 今日9月15日正午には、県道倉敷笠岡線が中央公民館の東側の交差点から通行できるようになり、笠岡から今立地区の流れが随分変わってくるとは思いますが、現在の笠岡市内の慢性化した交通渋滞について、どのように認識し、また今後どのような対策を考えているのかお尋ね致します。 


6.教育の情報化につい

(1)  小学校・中学校に整備しているパソコンの計画的な更新が必要ではないでしょうか。一度に全ての学校の更新は財政的な問題もあるでしょうし、計画的に更新をしていく必要があると思います。今後の更新計画についてお尋ね致します。

(2)  教職員のパソコンで私物を使用している実態があると仄聞しております。私物のパソコンに個人情報が入っているのは問題です。情報漏えい等の問題から早急に整備が必要だと思いますが、現状と今後の計画についてお尋ね致します。








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一般質問は「通告順に」順序が決まります。
出きる限りトップバツターを務めたいと努力致しております。

代表質問は会派を代表して行い、順序は前もって決まっております。
角田訓也は「誠信クラブ」に所属しております。




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