個人質問・原稿
(2007.06.14UP)
平成19年06月15日
通告に従い、大きく4項目、小項目で13項目質問させて戴きます。
できるならば答弁は端的に御願いできれば幸いに存じます。
1.「笠岡湾干拓地」について
先般、山陽新聞において「転換期の笠岡湾干拓地」という特集を9回に分けて掲載されておりました。
笠岡湾干拓地の歴史から課題、そして「夢」と実にうまくまとめられていると感じました。
この記事を読んで、改めて笠岡湾干拓地は笠岡の宝であり、「夢の大地」として今後どのように潜在的なパワーと魅力を見出していかなければならないのか考えさせられました。
以下、笠岡湾干拓地について6項目質問させて戴きます。
(1)農業のブランド化
農業のブランド化は全国いろいろなところで積極的な取り組みを行なっております。
一般的には耕作者とかJA・地域での取り組みが多いようですが、行政としても積極的に支援を行なっているところもあります。
例えば長野県中野市におきましては、「農業から元気をはじめよう」というキャッチフレーズのもと、市役所内に「売れる農業推進室」という組織を作り、ホームページで農作物の紹介・農家の紹介・観光農園情報・売れ農レポートなど、農業のブランド化に対しての積極的な支援を行なっております。
笠岡湾干拓地内におきましては、これがブランドだというものがまた確立できていないように感じます。
行政としても農業のブランド化について、積極的に取り組む必要があるのではないでしょうか。
農業のブランド化に対してのお考えをお尋ね致します。
(2)農業の総合産業化
収穫したての野菜・果物・花、畜産農家の新鮮な牛乳や肉の販売、また加工品の販売を行う農業の総合産業化が望まれております。
販売だけに関しては、現在JAでも行なっておりますし、また笠岡湾干拓地内での「道の駅」構想も浮上しております。
新鮮な農作物の販売と共に加工品の販売もできれば消費者にとって、大きな魅力です。
産地で加工して販売という農業の総合産業化について本市としての考えをお尋ね致します。
(3)農業体験
最近は、いろいろな分野でで「体験型」が望まれております。
苗を植えて育て、収穫をするという一連の流れを体験できるようなシステムの構築ができないかと思うわけです。
「農業体験」についてのお考えをお尋ね致します。
(4)畜産
畜産については水質悪化・悪臭等のマイナスの部分ばかりが表に出ているように感じるわけです。
畜産に関してもいろいろ興味のわくような事もあるはずです。
以前、先進的な設備での搾乳を見学した時には大変驚きましたし、多くの牛が育っている姿は普段目にする事はありません。
衛生上の安全面での課題があるかは思いますが、観光面でも知恵を絞る事ができないかと思うわけです。
畜産について、もっとプラスの部分が表に出るような事は考えられないでしょうかお尋ね致します。
(5)農道空港
農道空港の多面的な活用に関しては、過去何度も質問をさせて戴きました。
現在は、本来のフライト農業より、ラジコンを初めとした多面的な活用が主流となりました。
また「大空と大地のひまわりカーニバル」、農道空港周辺の「菜の花」「ひまわり」とそれぞれのイベントも定着致しました。
農道空港の今後についてのお考えをお尋ね致します。
(6)総合的な組織
平成15年4月に、笠岡湾干拓地の農業振興や活性化を目指して「陸援隊」という組織が誕生しましたが、農業振興、多目的利用、水質や臭いの問題等を含めて、総合的に対応できるような組織という事で「干拓課」の新設の必要性を政策部長の考えとして新聞に掲載されておりました。
こうした笠岡湾干拓地の様々な課題を総合的に対応できる課の新設は大いに期待しているところであります。
総合的な組織についての具体的なお考えをお尋ね致します。
2.「水道事業」について
「笠岡市水道の歩み」という本があります。
この本を読みますと、蛇口を開けば水がでるという普段当たり前に思っている事が、実は大変な苦労によって本市の水道事業が成り立っているという事を改めて認識し、「水道」に感謝しなければとつくづく感じたしだいです。
こうした本市の水道事業も日頃の維持管理を怠れば、大変な事体に陥る可能性があるわけです。
本市の水道事業に危機管理意識をもって4点質問したいと存じます。
(1)石綿管
岡山市では石綿管の老朽化により大規模な漏水事故が発生したわけですが。本市の石綿管の現状と更新予定についてお尋ね致します。
(2) 鋳鉄管・海底送水管・配水池・加圧ポンプ等諸施設
鋳鉄管・海底送水管・配水池・加圧ポンプ等諸施設の現状と耐用年数、更新予定についてお尋ね致します。
t(3)高梁川共用導水路の耐用年数
岡山県企業局が管理しております高梁川から笠岡までの22kmの高梁川共用導水路の耐用年数についてお尋ね致します。
(4)高梁川共用導水路が地震等の災害で断水
高梁川共用導水路が地震等の災害で断水したとすれば、本市の47箇所の配水池でどの程度まで対応が可能なのかお尋ね致します。
3.「花いっぱい運動」について
(1)ガーデニングコンテスト・フラワーコンテスト
先週の6月9日の土曜日に中央公民館でまちづくりフォーラム2007が開催されました。
「地域の自立・絆・気づき」のために・・・川根振興協議会の取り組みについて・・・・という演題で、川根振興協議会の辻駒会長が講師でした。
協働のまちづくりの原点のような「要望から提案型のまちづくり」というお話を、多くの市民の方々が熱心に聞き入っておりました。
そうした地道な活動のなかで、環境美化についてのお話がありました。
花を植えても抜かれる。ゴミを掃除してもまた捨てる人がいる。そうした現実に対しても、辻駒会長はくじけずに環境美化活動を進めたと言われました。
いまどき「花いっぱい運動」といえば月並みなのかもしれませんが、環境美化の原点のように思うわけです。
「花」を見ればどんな人も心が和らぐはずです。
街中のいろいろなところで丹精込めた花を見ることができるような街づくりについて提案を致します。
それは、「フラワーコンテスト・ガーデニングコンテスト」と銘打って、市民の皆様が家の庭先や路地に植えている花に対してコンテストを行うという事業です。
コンテストは、笠岡市のホームページで募集し、自薦他薦を問わず応募をお願いし、応募した方々からは写真をメールで送って戴きます。
その写真をホームページに掲載し、市民の皆様に投票して戴き、コンテストによる表彰もホームページ上で行います。
このコンテストはホームページで行うために、財政的な負担はゼロでも可能です。
花を育てている人は、コンテストが励みになるでしょうし、また推薦される市民や投票される市民の皆様も環境美化に対しての意識が高まるはずです。
将来的には生垣コンテスト等、部門を広げる事も可能です。
こうしたフラワーコンテスト・ガーデニングコンテストについての取り組みができないでしょうかお尋ね致します。
(2)本市の花「きく」
本市の花は菊ですが、それさえも知らない方々もいらっしゃると思います。
菊は、専門的な育て方が必要なのかもしれませんが、もっと気軽に庭先や路地で市民の方々が栽培できればと思うわけです。
本市の花である「きく」をもっとPRできないでしょうかお尋ねいたします。
4.「線引きの廃止」について
6月4日の新聞報道で、国土交通省が都市計画制度の抜本的な改正を検討し、市街化区分見直しも視野に入れているという報道がなされておりました。
これは、本市が進めている線引きの廃止に追い風なのか逆風なのか現時点では判断が難しいようです。
線引き廃止については、過去何度も質問を致しておりますが、平成18年9月定例会での答弁では「廃止に向けての強い気持ちをもって国・県に働き掛けて、平成20年3月を目標にしたい。」と答えられています。
残された課題を含めて今後の見通しについてお尋ね致します。
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